新型コロナウイルスで、世界中が混迷を極めている時期に第3分区のガバナー補佐に就任しようとしている。 東日本大震災の時のガバナー補佐をした方を忘れたが、
「俺って、 災害をもたらす補佐か!」苦笑する。
大好きな巨人軍の長嶋茂雄選手、引退の2年前、「人間・長嶋茂雄」と言うドキュメンタリーを見た。 感激して書き残しておいた文章を先日見つけた。
「自未得度先度他の心」と言う禅宗の教えである。
「自分あるいは自分の家族だけの幸せ(喜び)を考えて生きている人は、 本当の意味での幸せになれない(喜びを得られない)。 人が幸せになるの(喜ぶ姿)を見て、 自らも心から喜べる人間であるべきです。」
長嶋選手は、この教えを心の糧としながら、職業野球人としてファンサービス(ファンを喜ばせる事)をしたそうです。 それは全力疾走であり、派手なグローブ捌きと言ったど派手なプレーさらにこれがもっとも長嶋の魅力だったのですが、「このチャンスには、どうしても打ってくれ!」とファンの誰もが願う場面で、タイムリーヒットを打つことであったといいます。 そのために、冬のキャンプでは、毎日6時間のトスバッティング、一日おきの1000本ノック、畳が一日で擦り切れるほどの素振り、人には言えない努力をし続けたということです。長嶋のファンサービスが、 目的完遂のための努力であったことに、いまさらながら驚かされます。 その努力は、まったく悲壮感が無く、自分の楽しみでもあったと言うことです。
これと同じような話を、フィリピン歯科医療奉仕事業に30年間尽力した、潮来RCの大森庸先生から聞いた。 毎年1回はこのボランティアとして参加してくれている。 全員共通しているのは、「助けてあげたいとか役に立たなければといった、義務感で来ている人は、誰ひとりいないということなんだな。」
一段落したあとの爽快感や充実感が、 このプログラムを支えているんだな。 リフレッシュになるし、 達成感があるから、このボランティアの参加人数がどんどん増えてきちゃったんだ。 みんなが心から喜び、 笑えたらいいんだよ。」
ロータリーのPriorityは、「仲間を大切にするという事」すなわち、 悲壮感や義務感でない明るい奉仕、 私の理想とするところです。大森先生の言葉は、 机上の空論ばかり繰り返している人には決して言えない重みがあると思っています。
さて、2度目のガバナー補佐の仕事、今年は何をしようかな。